薄膜旋回型高速ミキサー
概要
これまでの高速攪拌機では得られなかったシャープな粒度分布と、ナノ粒子までの微粒化が薄膜旋回法という攪拌原理により可能になりました。
構造と攪拌原理
フィルミックスは回転するシャフトとPCホイール、静止状態の容器、せき板、オーバーフォロー容器
の5点のパーツで構成されています。
フィルミックスは特徴的な液の動きをします。まず容器底部の液が持上げられて、旋回運動を始めます。
更に送液を続けると、薄膜旋回状態となり、粒子や液滴は大きなズリ応力をうけ、均一に乳化、分散され、
処理された液は上部オーバーフロー口から、連続排出されますL。
薄膜旋回流は旋回によって発生する強力な遠心力によってキャビテーションの発生が阻止され、流体を
圧密した状態に維持したまま従来にない高速運転を可能としました。(最大周速50m/s)。
高速の薄膜旋回流は静止している容器壁面において一挙に1m/sにまで低下します。ここに発生する大
きな速度差と遠心力によって、流体内部に強力なズリ応力が発生し、液滴や凝集体を分散します。
従来の攪拌機では、攪拌翼の周辺でしかなかったズリ応力が、フィルミクスでは容器内壁面全周で発生
するので、ナノメータまでの乳化、分散を可能しました。
用途
電 池:リチウムイオン電池、燃料電池電極材、キャパシタ
電 子材料:ディスプレイ材料、セラミック材料、金属材料、封止材、コンデンサー、導電材ペースト
化 学 品:DDS製剤、リポソーム、脂肪乳剤
化 粧 品:サンスクリーンクリーム、化粧水、乳液、クリーム
*その他の設備や測定装置については弊社までお問い合わせください。
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